ポトスの育て方

ポトスの育て方

育てやすい観葉植物の代表格であるポトスは、斑の入り方や緑色の濃淡などで様々な品種が開発されています。美しく色とりどりのカラーリーフが茂る様子は見ごたえがあり、人気の植物です。

ここではポトスの特徴を紹介するとともに、この植物に合った適切な管理について解説していきます。きっと健やかに育てらるでしょう。

原産地

ポトスの原産は東南アジアの亜熱帯地域、熱帯雨林、およびソロモン諸島など。暖かい地域が生まれ故郷の植物になります。

ポトスの生まれ育った地域では高温多湿の気候になります。そのため暑さには強く寒さが苦手な植物です。また強い日差しをたっぷり浴びるという環境ではなく熱帯雨林の木漏れ日の下でツルを伸ばし、木の幹に絡みついたりして育つため、直射日光の当たる屋外よりも明るい室内で育てるのに向いています。

日当たり

ポトスは耐陰性があり屋内で育てるのに向いています。強すぎる光は苦手なためレースのカーテン越しくらいの明るさが理想的です。

夏場の直射日光など強い光に当たってしまうと葉が焼けて茶色くなってしまいます。逆に光が足りないと間延びして弱々しい葉ばかりになってしまったり、葉を落とす原因になります。 新聞を読んだり読書が出来るくらいの明るさが目安です。

水やり

日本の気候では春から秋にかけてが生育期になり、この間は土が乾いたらたっぷりと水やりをします。土が乾いたことが確認しにくい場合には、鉢を持ち上げたり触ったりして”軽くなったかな?”と感じてみてください。

水やりをする場合には鉢底から余分な水が流れ出るくらい、しっかり与えます。根を痛める原因にもなるため、溢れた水は受け皿に溜まったままにせず捨てるようにします。慣れないうちはベランダや軒下で与え、水が切れたらお皿に戻すと良いでしょう。

気温が低くなる冬は土が乾いて、さらに2,3日後に水を与えます。特に寒い日や夜間・早朝の水やりは避けるのが無難です。

また多湿を好む植物でもあるため、空気が乾燥しすぎる場合には、霧吹きで葉に水を吹きかける「葉水(はみず)」をしてやると良いでしょう。病害虫の予防効果も期待できます。

温度

暖かい地域が原産地の植物です。そのため大まかに言えば、寒さには弱く暑さには強い特徴があります。

耐寒温度の目安は5℃以上です。冬でも室内であれば十分越冬可能ですが、夜間の窓辺など冷え込む場所は避けましょう。

暑さには強い性質ですが、湿気でむせると傷んでしまいます。風通しの良い環境となるよう心掛け、真夏の日中は水やりを控えます。

肥料

市販の観葉植物用の肥料を必要に応じて与えます。使用する場合は春と秋、生育の環境がよい時期にしましょう。気温の低い冬や暑い真夏は生育も穏やかですから、このタイミングでは逆に根を傷める原因になるため使用を控えます。量は肥料の商品の説明通りか、薄めでも大丈夫です。

観葉植物は花壇のお花や畑の野菜などと比べて生長は穏やかで、肥料は必ず与えなければならないというわけではありません。早く大きく育てたい場合や、長く植え替えをしないでいて土の栄養が少なくなってきたときに補ったりなど、必要を感じたら使用します。

植え替え・剪定

生長してツルが長く伸びすぎたら切り戻しを行います。春から秋にかけてが適期です。明るさが足りない環境ではひょろひょろと細く伸びがちです。バランスがよくないな、と感じたら剪定をして姿を整えます。

切り取ったツルは水に挿しておくとやがて根を生やします。2,3か月ほど、十分に発根したら新しい鉢に植え付けましょう。ポトスは簡単に増やすことができます。

植木鉢で植物を育てていると、やがて根の伸びるスペースがなくなり鉢に根が詰まってしまいます。根詰まりですぐに枯れてしまうことはありませんが、旺盛な生育のためには植え替えを検討します。鉢の大きさや生育環境にもよりますが1~2年が目安です。

植え替えの適期は春~初秋です。特に古い根を整理する場合には寒い時期を避けます。根鉢をくずさず鉢を一回り大きくする場合には、健康な状態であれば真冬を除きおおむね大丈夫です。

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