
ソフォラの育て方
ジグザグに伸びた繊細な枝と、とってもちいさな葉っぱが可愛らしい植物。個性的な姿で人気急上昇中の「ソフォラ・リトルベイビー」です。この植物を初めて目にした方も多いはず。
ここではソフォラの特徴を紹介するとともに、この植物に合った適切な管理について解説していきます。きっと健やかに育てらるでしょう。

原産地
ソフォラの原産地はニュージーランドです。日本からはずっと遠く離れた場所ですが、気候が日本と似ているため育てるのは難しくありません。夏も冬も同じように巡るため、一年を通してある程度の温度変化になじんで生長することができます。
春から秋にかけては生育に適した季節になるためニョキニョキと育ち、寒い冬にはじっと耐えるサイクルです。極端な環境を避けられるため、基本的には室内で育てる観葉植物になります。

日当たり
ソフォラは日当たりのよい環境を好みます。十分な日照を得られる場合にはすくすくと良く育ちます。出来るだけ明るい場所で管理することが望ましいです。日中のうち半分くらい、やわらかい日差しを浴びられるのが理想です。
日当たりで気を付けたいのは強すぎる日差しです。夏場の直射日光などはソフォラの繊細な葉にとっては日差しが強すぎてしまいます。葉が焼けてしまわないよう、レースのカーテン超しにするなど光を和らげる必要があります。薄暗い環境が続くと葉を落としてしまうため、週に1,2日だけでも適度な日光浴をさせてあげると良いでしょう。
ソフォラに限らず、室内で長く管理していた観葉植物を強い紫外線の光に当てると、真夏でなくても葉の色が薄くなってしまうことがあります。日当たりの環境を大きく変える場合には少しずつ光に当てる時間を増やし、慣らすようにします。

水やり
生育期となる春から秋にかけては土が乾いたらたっぷりと水やりをします。土が乾いたことが確認しにくい場合には、鉢を持ち上げたり触ったりして”軽くなったかな?”と感じてみてください。水分計(水やりチェッカー)を使うのも良い方法です。
水やりをする際には鉢底から余分な水が流れ出るくらい、しっかり与えます。根を痛める原因にもなるため、溢れた水は受け皿に溜まったままにせず捨てるようにします。慣れないうちはベランダや軒下で与え、水が切れたらお皿に戻すと良いでしょう。
葉が薄く小さいソフォラは水切れのダメージを大きく受けてしまいます。水を切らすと直ぐに葉を落としてしまうため、特に気温が高くなる間は水切れさせてしまわないよう気を付けます。

温度
四季のある気候の場所の植物ですから、暑さ寒さには比較的耐えることができます。耐寒温度は0℃以上といわれていますが、きれいな姿を保つためには10℃以上が目安となります。室内でも冬の夜間だけは窓辺を避け、寒くない場所へ移動させましょう。
夏は35度を超えると植物にも苦しい状態となります。湿気で蒸さると弱ってしまうため、風通しの良い環境となるよう心掛け、真夏の日中は水やりを控えます。

肥料
市販の観葉植物用の肥料を必要に応じて与えます。使用する場合は春と秋、生育の環境がよい時期にしましょう。気温の低い冬や暑い真夏は生育も穏やかですから、このタイミングでは逆に根を傷める原因になるため使用を控えます。量は肥料の商品の説明通りか、薄めでも大丈夫です。
観葉植物は花壇のお花や畑の野菜などと比べて生長は穏やかで、肥料は必ず与えなければならないというわけではありません。早く大きく育てたい場合や、長く植え替えをしないでいて土の栄養が少なくなってきたときに補うなど、必要を感じたら使用します。

植え替え・剪定
生長とともに枝が長く伸びすぎたり混み合ったりすることがあります。その際に密集しすぎたところの風通しを良くするよう、余分な葉、枝を切り落とします。また明るさが足りない環境で育てると細い枝が長く飛び出してバランスが悪くなってしまいます。間延びした枝は剪定して姿を整えましょう。
少しの枝葉を取り払う程度であれば、真冬を除き適宜作業をして大丈夫です。根元近くから切ったり全体の姿が大きく変わるような強剪定は春~初夏に行います。
植木鉢で植物を育てていると、やがて根の伸びるスペースがなくなり鉢に根が詰まってしまいます。根詰まりですぐに枯れてしまうことはありませんが、旺盛な生育のためには植え替えを検討します。鉢の大きさや生育環境にもよりますが1~2年が目安です。
植え替えの適期は春~初秋です。ソフォラの根は枝分かれが少なく、量も多くありません。そのため出来るだけ根を傷めないよう、根鉢を崩さずに作業するのがポイントです。頻繁に植え替えをしないようにし、古い土を取り除くような作業はできるだけ避ける方が無難です。