シュガーバインの育て方

シュガーバインの育て方

小型でふんわりとした優しい姿がかわいい「シュガーバイン」。5枚の葉っぱが手を広げるように連なって枝垂れる様子からは、安らぎが感じられます。室内でも育てやすく、初めて植物を育てる方にもおすすめです。

ここではシュガーバインの特徴を紹介するとともに、この植物に合った適切な管理について解説していきます。きっと健やかに育てらるでしょう。

原産地

シュガーバインの出身は園芸大国であるオランダ。ツタをもとに園芸用品種として改良されたブドウ科の植物です。葉の裏に白色の甘い樹液をつける(sugar)ツタ植物(vine)が名前の由来なんだとか。

人間にはもちろん無害ですが、ブドウ科の植物はペットにとって有害な存在になる事も。誤食してしまわないよう遠ざけるようにしましょう。

 

日当たり

シュガーバインは室内でも十分育てられますが、光が足りないと弱々しい株になり葉の枚数が減ってしまいます。日中のうち半分くらいはやわらかい日差しを浴びられるのが理想です。直射日光では日差しが強すぎるため、レースのカーテンなどで和らげてあげましょう。特に夏場は強い日差しで葉を傷めないよう気を付けます。

シュガーバインに限らず、室内で育てられる植物でも、美しい株姿や健康的な生育には十分な光が欠かせません。出来るだけ明るい場所で管理するよう心がけ、強すぎる日差しが直接当たらないように調節するのがポイントです。

水やり

生育が旺盛になる春と秋は、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをします。土が乾いたことが確認しにくい場合には、鉢を持ち上げたり触ったりして”軽くなったかな?”と感じてみてください。水分計(水やりチェッカー)を使うのも良い方法です。

水やりをする際には鉢底から余分な水が流れ出るくらい、しっかり与えます。根を痛める原因にもなるため、溢れた水は受け皿に溜まったままにせず捨てましょう。慣れないうちはベランダや軒下で与え、水が切れたらお皿に戻します。

生長が穏やかになる期間は水のやりすぎが根腐れなどのトラブルの元になるため、冬は水切れに気を付けて水やりの頻度を減らします。”普段なら水やりの頃合いだけど、もう少し待ってから与えよう”というイメージです。

また薄くて繊細な葉のシュガーバインは乾燥した環境が苦手です。エアコンの風が直接当たる場所は避け、乾燥しがちなお部屋の場合には霧吹きで直接、葉っぱに潤いを与えると良いでしょう。

温度

寒さには比較的耐えることができますが、どちらかというと暑さや蒸れが苦手な植物です。耐寒温度は0℃以上といわれていますが、きれいな姿を保つためには10℃以上が目安となります。室内でも冬の夜間だけは窓辺を避け、寒くない場所へ移動させましょう。

夏は30度を超えるとシュガーバインにも苦しい状態となります。湿気で蒸さると傷んでしまうため、風通しの良い環境となるよう心掛け、真夏の水やりは気温の下がる夕方以降に行います。

肥料

市販の観葉植物用の肥料を必要に応じて与えます。使用する場合は春と秋、生育の環境がよい時期にしましょう。気温の低い冬や暑い真夏は生育も穏やかですから、このタイミングでは逆に根を傷める原因になるため使用を控えます。量は肥料の商品の説明通りか、薄めでも大丈夫です。

観葉植物は花壇のお花や畑の野菜などと比べて生長は穏やかで、肥料は必ず与えなければならないというわけではありません。早く大きく育てたい場合や、長く植え替えをしないでいて土の栄養が少なくなってきたときに補うなど、必要を感じたら使用します。

植え替え・剪定

葉が伸びてきたら切り戻しを行います。春から秋にかけて剪定するとよいでしょう。シュガーバインは水差しで簡単に増やすことができます。6〜7cm程度に切った茎(葉を一二枚)を水の入ったグラスや瓶に入れておくと根が出てきます。ある程度根が伸びてきたら土に植え替えてあげましょう。

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