植木鉢の選び方

植木鉢の選び方

はじめに

ご来店ありがとうございます。

鉢人Greenでは皆様にご満足いただけるよう、様々な植木鉢を取り扱っています。その品質は年々向上していますが、植物を植える消耗品のような基準でつくられているため食器のように綺麗な陶磁器をイメージされると、特に初めて植木鉢を購入される方は実物とのギャップに違和感を感じるかもしれません。

当店ではお手元に届いた後の「ガッカリ」や「思っていたのと違う」を少しでもなくすため、植木鉢の選び方、品質、特性や注意事項をご案内しています。

植木鉢を初めて購入される方は事前にご確認くださいませ。

また、ご使用方法や植物とのフィッティング、実際の色具合など気になる点がございましたらお買い物の前に事前にお問い合わせください。

 

サイズ表記、分類について

当店では植木鉢の号数を最大外径(最も膨らんだ部分)で表しています。1号 = 3cmで計算し、4号サイズの場合は12cmです。

コップ型の鉢は口の部分の外径、球形の鉢は胴回りの直径でサイズを分けています。

植木鉢を選ぶ上で重要なことは、植物苗が中に収まるかどうか、内側の大きさがとても重要です。鉢によって器の形、厚みが異なるため、苗の形と器の内径を確認して”植えられるかな?”と想像してみてください。

鉢人Greenでは商品ごとに内径をご案内しておりますので、ご購入前によくご確認ください。

 

大きさのズレ、ばらつきについて

植木鉢は焼く工程や乾燥工程で伸び縮みするため、大きさの違いや変形などが発生します。また焼く温度や釉薬のかかり具合で発色のずれも生じ、そのため同じ商品でも個体差が現れる場合があります。

 

貫入ヒビ、焼きヒビについて

陶器には細かなひび割れ状の筋が見られることがあります。これを貫入(かんにゅう)といいます。貫入とは陶器を焼いて冷ます過程で、本体の素地とそこに施された釉薬の収縮率の違いから生まれます。写真のように貫入ヒビを生かしたデザインもあります。

材質の性質から生まれてくるもので不具合ではなく、ご使用開始後も温度変化などで貫入が増えてくることもあります。


水の染み出しについて

植木鉢の素地(粘土)、またはセメントではその材質の特性として通気性があり、内側から外へ水の染み出しが起こります。水を吸うことで素地の色は濃くなります。

この性質は植物の根が過湿で腐ってしまわないよう一助となりますが、その際に培養土や肥料の色がにじみ出て植木鉢の変色が残ることもあります。これは植木鉢を扱う上での自然現象です。

特に釉薬が全くかかっていない素焼き鉢では顕著に表れます。商品によっては染み出しを抑えられるよう、内側に塗膜が施されているものもありますが完全に防ぐものではありません。植物には快適に感じられる特性である一方、使い方によっては置き場所の床や家具を傷める事にもなりかねませんから、植木鉢や受け皿に水を貯めるような水やりはお控えください。

 

植木鉢の品質~裏面と内側

器の内側と裏面、受け皿の裏側は釉薬や着色が施されておらず、粗い仕上がりです。意匠面とは違い、粘土のムラ、塗料・粘土の付着、傷・ヒビなどがみられます。商品によっては裏面にクッション材が貼り付けられていますが、凹凸や突起で設置場所に傷が付く恐れがあります。設置、移動の際は十分ご注意ください。

 

植木鉢の品質 ~ 一般的にある症状

植木鉢は食器などとは異なりハンドメイドが多く、全体にラフな品質です。当店で取り扱いの商品は価格を抑える上でご使用上問題の無い傷、ヒビ、小欠け、商品特性による諸症状は良品として出荷させて頂いております。

当店を初めてご利用になる際にはご確認ください。

 

材質による特有の注意事項

セメント

・型で作られるため、角や縁の欠け、気泡穴があります。

・こすれ痕、しぶき状の付着物があります。

・裏面はまったくの平らではなくデコボコが残り、少しぐらつく場合があります。



白つやタイプ

・うわぐすりの濃さのムラがみられる場合があります。

・気泡のはじけた跡(ピンホール)があります。

 

 

シャビー、アンティーク、素焼き

・土の粗さに由来するくぼみ、突起、表面のキレ、小欠け

・焼き上げ時の熱による多少の歪み、反り

・着色ムラ、焼き温度による色の差

 

 

おわりに

ご満足いただけるよう、植え付けの作業前には必ず検品を行っております。しかしながら機械化された設備で大量生産される商品ではないため、全体にきれいなものばかりではございません。商品特性上、ご理解いただきますようお願いいたします。

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